キャンプへの関心が高まっている今、多くのキャンプ場では予約が数ヶ月前から必要となっています。特に気になるのは、予約後の天気です。予報が雨や台風であると、がっかりすることもあります。
雨予報でもキャンプを諦めたくない、もしくは天気が変わることを期待する方もいるでしょう。
この記事では、降水量1mmでキャンプはできるのか?
どれくらいの雨までジャンプが可能か、降水量による雨の量と、それに基づいたキャンプの実行可否や留意点を解説します。
降水量1mmの「降水量」について
「降水量」とは、一定の面積(1m²)の地面に落ちる雨の深さを示します。
例えば「降水量1mm」とは、1m²の範囲に1リットルの雨が降り積もった状態を意味します。
具体的に、「降水量が1mm/h」の状況下では、1時間に1m²の面積に17mlの雨が降ることになります。
これは、おおよそ大さじ1杯以上の雨量に相当します。
降水量の表示方法
通常、降水量は「mm/h」という単位で表されますが、天気予報ではこの表記が異なることがあります。
例えば、1日全体の雨量を「〇〇mm」や、特定の時間帯の降水量を「〇〇mm」と表現することがあります。
例を挙げると、1日に「24mm」の降水量がある場合や、12時から17時までの間に「6mm」の降水量が予想される場合がこれに該当します。
これらはそれぞれ時間に換算すると1mm/hとなります(24mm÷24h=1mm/h、6mm÷5h=1.2mm/h)。
数字が大きく見えても、実際の降水量が強いわけではない可能性があるため、表記の単位をよく確認することが大切です。
降水量別のキャンプ実施可能性や対策と過ごし方
ここでは、異なる降水量での雨のイメージと、それに応じたキャンプの実施可能性や注意点を紹介します。
キャンプ場での過ごし方の参考になればと思います。
降水量の体感は個人差があり、キャンプ場の環境や風の状況によっても変わるため、ここでの情報は一例としてご覧ください。
降水量1mm/hの場合
降水量1mm/hは軽い小雨を意味します。
この程度の雨では、人によっては傘を使用するかどうかが分かれるところです。
乾いた状態での撤収は難しいですが、大きな不便はなくキャンプを楽しむことができます。
- 服装:特別なレインウェアを着用する必要はないが、敷地内を移動する際に傘があると便利です。念のため、着替えや予備のタオルを準備しておきましょう。
- 設営・撤収:レインウェアの着用か、作業後に着替えるかを選択すれば問題ありません。
- 過ごし方:タープの下では問題なく過ごせます。トイレなどへの移動も、人によっては傘なしで大丈夫な場合もあります。
降水量2mm/hの場合
この降水量では、雨の音が聞こえる程度の弱い雨になります。
屋外活動には傘が必要です。
また、濡れた際の対策として、タオルを十分に持参することが重要です。
- 服装:防水性のあるレインウェアが必要。靴は防水タイプ、または替えの靴があると便利。夏場はサンダルも選択肢に。
- 設営・撤収:レインウェアを着用すれば対応可能。濡れたテントやギアを保管するためのドライバッグがあると、車内が濡れるのを防げます。
- 過ごし方:タープの下で問題なく過ごせますが、トイレやその他の移動には傘やレインウェアが必要。
降水量3mm/h〜5mm/h未満の場合
この降水量では、数分で濡れてしまうほどの雨が降ります。
傘は必須で、雨音によって周囲の音が聞き取りづらくなり、水溜りができやすくなります。
設営や撤収は一層の注意が必要です。
過去に何度かこの程度の雨でキャンプを経験した結果、最近ではキャンセルすることも多くなりました。
- 服装:レインウェアは必須。靴は防水タイプ、または替えがあると良いです。寒さ対策として暖かい服装を準備しましょう。
- 設営・撤収:レインウェアの着用が必須で、濡れないための工夫が要ります。濡れたテントやギア用のドライバッグが有効です。
- 過ごし方:風が弱い場合はタープ下で過ごせますが、水溜りやぬかるみに注意が必要。サイトによっては水はけが悪く、ギアの配置に気を付ける必要があります。
降水量5mm/h〜10mm/hの場合
この降水量の場合、激しい雨が期待されます。
キャンプサイトでは多くの水溜りができ、足元は常に濡れやすい状態になります。
長期間の降雨により、地面が雨を吸収しきれずにキャンプ場が水浸しになる可能性があります。
そのため、テント内への雨水の侵入や滑りやすくなった歩行路には特に注意が必要です。
私たちの経験では、このような降水量でのキャンプは困難を伴うことが多く、避けることを推奨します。
- 服装:レインウェアが絶対に必要です。防水性のある靴や予備の靴を持参すると良いでしょう。低下する体温に対応するため、暖かい服装を準備してください。
- 設営・撤収:これらの作業は非常に難しくなり、レインウェアの着用が必要になります。車と直接接続できるテントやタープの設置は、濡れからの保護に役立ちます。また、濡れた装備を収納するためのドライバッグを用意すると便利です。
- 過ごし方:風が弱い場合はタープ下で過ごせるかもしれませんが、テント内での滞在では水没のリスクがあるため注意が必要です。トイレへの移動時は水溜りや泥濘に気をつけましょう。
降水量10mm以上の場合
強い雨の範囲で、大雨警報が出される可能性もあります。
この状況下でのキャンプは基本的に中止が推奨されます。
まとめ
ここまで降水量ごとの雨量のイメージと、それに応じたキャンプの可否や注意点について解説しました。
どのような降水量でも、キャンプ場での過ごし方を想像していただけたでしょうか。
我が家では、降水量が3mm/hを超えるとキャンプは避けています。
特に5mm/h以上では危険を感じるため、慎重な判断が必要です。
キャンセル料がかかることや迷惑をかけることを考えると葛藤が生じるかもしれませんが、安全を最優先に考えることが重要です。
キャンプ場によっては日程変更が可能な場合もあるので、そういった施設を選択するのも一つの方法です。また、雨だけでなく風の条件も考慮する必要があります。
「雨の中でもキャンプを楽しみたい!」という方は、十分な雨対策をして安全に過ごしてください。