【この記事の重要ポイント】
- 基本的な違い:くら寿司は「無添加」と独自システム、かっぱ寿司は「ネタの大きさ」がウリの回転寿司
- 業態の特徴:くら寿司は特許システム重視、かっぱ寿司は再建途上で進化中
- 価格帯の比較:くら寿司は120円~(税込)、かっぱ寿司は115円~(税込)
- おすすめシチュエーション:くら寿司は食の安全重視の人、かっぱ寿司は大きなネタが好きな人に最適
- 最新の店舗展開情報:くら寿司は約530店舗、かっぱ寿司は約320店舗(2025年5月現在)
「週末の昼食、どちらの回転寿司に行こうか…」
街で見かけることの多いくら寿司とかっぱ寿司。
どちらも老舗の回転寿司チェーンですが、実はコンセプトやシステム、さらには提供する寿司ネタにも大きな違いがあります。
単に「どちらも100円台の回転寿司」と思っていると、あなたの好みや状況に合った選択ができないかもしれません。
この記事では、くら寿司とかっぱ寿司の違いを様々な角度から徹底比較し、あなたにとってどちらがおすすめかを判断するための情報を提供します。
この記事では以下の疑問を解決します。
- [x] くら寿司とかっぱ寿司の基本的な違いは?
- [x] それぞれの価格帯やコスパの違いは?
- [x] メニュー内容や特徴的なサービスの違いは?
- [x] 独自システムやサービスの違いは?
- [x] どんな人にどちらがおすすめ?
この記事は約7分で読めます
くら寿司とかっぱ寿司の基本情報【運営会社・創業年・店舗数】
くら寿司とかっぱ寿司は、日本の回転寿司業界を牽引してきた老舗チェーンですが、近年は異なる発展の道を歩んでいます。
まずは両社の基本情報を表で比較してみましょう。
項目 | くら寿司 | かっぱ寿司 |
---|---|---|
運営会社 | くら寿司株式会社 | 株式会社かっぱ寿司(コロワイドグループ) |
創業年 | 1995年(前身の無添くら寿司は1977年) | 1979年(前身のカッパ・クリエイト) |
店舗数 | 約530店舗(国内) | 約320店舗 |
海外展開 | あり(台湾、アメリカ、韓国など) | なし |
主な展開地域 | 全国(関西地方に強み) | 全国(関東地方に強み) |
上場情報 | 東証上場 | コロワイドグループとして東証上場 |
公式サイト | くら寿司公式サイト | かっぱ寿司公式サイト |
くら寿司は創業者の田中邦彦氏が1977年に大阪府で「無添くら寿司」として開業したのが始まりです。
「無添加」へのこだわりと独自の特許技術によるシステム開発で差別化を図り、1995年に現在のくら寿司株式会社となりました。
安定した経営と独自路線で着実に成長を続けています。
一方、かっぱ寿司は1979年に「河童寿司」としてスタートし、その後「かっぱ寿司」として全国展開しました。
近年は経営難から2019年にコロワイドグループの傘下に入り、現在は再建途上にあります。
「ネタが大きい」という伝統的な強みを活かしつつ、新たな戦略で復活を目指しています。
2025年5月現在の情報です
くら寿司とかっぱ寿司の業態とコンセプトの違い
くら寿司:「無添加」と独自システムにこだわる体験型回転寿司
くら寿司の最大の特徴は「無添くら寿司」の名にもある通り、「化学調味料・人工甘味料・合成着色料・人工保存料」を使用しない「四大無添加」へのこだわりです。
また、特許取得の「くら円卓」や「ビッくらポン」などの独自システムで、食事体験の楽しさを提供しています。
コンセプトの特徴
- 「四大無添加」へのこだわり
- 特許取得の独自システム(くら円卓、ビッくらポン等)
- 回転寿司の枠を超えた「体験価値」の提供
- エンターテイメント性と食の安全を重視
かっぱ寿司:「ネタの大きさ」と「リーズナブルな価格」を強みとする回転寿司
かっぱ寿司は伝統的に「ネタが大きい」ことを最大の特徴としてきました。
近年の再建過程では、この強みを維持しつつ、「グランドメニュー」の刷新や新しいデジタル注文システムの導入など、現代のニーズに合わせた改革を進めています。
コンセプトの特徴
- 「大きなネタ」という伝統的な強み
- リーズナブルな価格設定と期間限定の特価企画
- 業態転換期における積極的なメニュー刷新
- 家族連れをメインターゲットとした親しみやすさ
業態の最大の違いは、くら寿司が「無添加」と「独自システム」による差別化を図っているのに対し、かっぱ寿司は「大きなネタ」と「親しみやすい価格」を軸に再建を進めている点です。
くら寿司とかっぱ寿司のメニュー内容の違いと特徴
メニューカテゴリー比較
カテゴリー | くら寿司 | かっぱ寿司 |
---|---|---|
寿司の基本価格 | 120円(税込) | 115円(税込) |
寿司ネタの特徴 | バラエティ豊か、特に創作系 | ネタが大きい、定番ネタ中心 |
高級ネタの比率 | 中程度 | やや少なめ |
サイドメニュー数 | 約30種類 | 約25種類 |
デザート数 | 約10種類 | 約8種類 |
季節限定メニュー | 年8回程度の入れ替え | 年4回程度の入れ替え |
キャンペーン頻度 | 高い(月1回程度) | 中程度(2ヶ月に1回程度) |
くら寿司の特徴的なメニュー
くら寿司は「無添加」にこだわったメニュー構成が特徴で、添加物を使用しない調理法や食材選びに重点を置いています。
「天然」や「国産」といった素材の品質を強調したメニューが多いのも特徴です。
また、独自の「シャリカレー」や「シャリコーラ」などの創作メニューや、定期的に登場するコラボメニュー(アニメやゲームとのコラボ)も人気を集めています。
5皿食べるとくじが引ける「ビッくらポン」システムによる景品も子供に人気です。
特徴的なメニュー
- 「国産生本まぐろ」など素材の品質を強調したメニュー
- 「ふわとろ玉子」「濃厚えび」など独自の調理法を活かしたメニュー
- アニメやゲームとのコラボによる限定メニュー
- 「シャリコーラ」「シャリカレー」など独創的なメニュー
かっぱ寿司の特徴的なメニュー
かっぱ寿司は伝統的に「ネタが大きい」ことを強みとしており、「特大ネタ」シリーズは今でも人気メニューです。
近年は、生本まぐろフェアなど高級ネタを期間限定で提供する企画も増えています。
また、「期間限定99円セール」や「半額フェア」など、価格訴求型のキャンペーンも特徴的です。
子供向けの「キッズセット」や「キッズプレート」も充実しており、ファミリー層に配慮したメニュー展開をしています。
特徴的なメニュー
- 「特大ネタシリーズ」(大きなサーモン、大きなえびなど)
- 「熟成まぐろ」など独自の熟成技術を活かしたメニュー
- 「99円均一セール」などの期間限定キャンペーン商品
- 「かっぱのデラックスコース」などのお得なセットメニュー
メニュー面での最大の違いは、くら寿司が「無添加」と「独創的なオリジナルメニュー」を強みとしているのに対し、かっぱ寿司は「ネタの大きさ」と「期間限定の特価商品」で差別化を図っている点です。
くら寿司とかっぱ寿司の価格設定と予算目安
価格帯の基本比較
項目 | くら寿司 | かっぱ寿司 |
---|---|---|
寿司の基本価格(1皿) | 120円(税込) | 115円(税込) |
中級ネタ(1皿) | 220円台(税込) | 220円台(税込) |
高級ネタ(1皿) | 320円台(税込) | 320円台(税込) |
サイドメニュー | 230円~390円台 | 230円~380円台 |
デザート | 120円~280円台 | 115円~270円台 |
ドリンクバー | 230円台(税込) | 220円台(税込) |
一人あたり平均予算 | 900円~1,600円 | 850円~1,500円 |
くら寿司の価格特徴
くら寿司の基本価格は120円(税込)で、業界標準レベルの設定です。
「ビッくらポン」システムによる景品獲得チャンスという付加価値を提供しており、5皿食べるごとにくじを引け、当たれば追加費用なしで景品がもらえます。
また、「食べホー」というサブスクリプションサービスを導入しており、月額1,078円(税込)でドリンクバーが飲み放題になるサービスも特徴的です。
季節限定の高級ネタフェアも定期的に開催されています。
特徴的な価格戦略
- 「ビッくらポン」による付加価値提供
- 「食べホー」サブスクリプションサービス
- 創作寿司中心の均一価格設定
- セット商品は少なめで単品注文が基本
かっぱ寿司の価格特徴
かっぱ寿司の基本価格は115円(税込)と、くら寿司よりも若干安く設定されています。
また、平日限定の「ランチセット」や「99円均一セール」など、期間や時間帯限定の特価商品が豊富なのが特徴です。
「食べ放題」プランも一部店舗で実施しており、大食いの方や学生などにはコストパフォーマンスの高い選択肢となっています。
「お持ち帰り割引」も積極的に展開しており、テイクアウト時の値引きも魅力です。
特徴的な価格戦略
- 基本価格を115円と競合よりやや安めに設定
- 「99円セール」など期間限定の特価企画
- 「平日ランチセット」によるお得感の演出
- 「食べ放題」プランの提供(一部店舗)
価格帯の最大の違いは、くら寿司が「ビッくらポン」などの付加価値で総合的な満足度を高める戦略なのに対し、かっぱ寿司は「基本価格を抑える」「期間限定セール」などの直接的な価格訴求を重視している点です。
くら寿司とかっぱ寿司の店内環境と独自システムの違い
店内環境の比較
項目 | くら寿司 | かっぱ寿司 |
---|---|---|
席間隔 | 標準的 | やや広め |
回転レーン | 二段式レーン(上段:注文品、下段:定番品) | 一段式レーン(一部店舗で二段式) |
皿回収システム | 特許取得の自動計数システム | 通常の回収口(一部店舗で自動化) |
待ち時間表示 | スマホアプリ連動システム(一部店舗) | 電光掲示板 |
注文システム | タッチパネル+スマホ連動 | タッチパネル中心 |
独自の仕組み | 「ビッくらポン」「くら円卓」など | 「3皿で1ポイント」貯まる会員制度 |
くら寿司の店内環境と独自システム
くら寿司の最大の特徴は、特許を取得した独自システムの数々です。
特に「くら円卓」と呼ばれる円形テーブルは、家族やグループでの利用に適したくら寿司独自の座席スタイルです。
また、「自動皿回収システム」により、食べ終わった皿を専用の回収口に入れると自動的にカウントされ、5皿ごとに「ビッくらポン」のくじが引けるシステムは子供に特に人気です。
特徴的なシステム
- 特許取得の「くら円卓」テーブル
- 自動皿回収・計数システム
- 「ビッくらポン」景品獲得システム
- 「スマホdeくら」予約・注文アプリ連動
- 複数の特許取得技術による衛生管理システム
かっぱ寿司の店内環境と独自システム
かっぱ寿司は近年の再建過程でデジタル化を進めており、タッチパネル注文システムの刷新や、一部店舗でのセルフレジ導入など、オペレーションの効率化を図っています。
伝統的に席間隔がやや広めに設計されているのが特徴で、特にファミリー層やベビーカー利用客に配慮した店舗レイアウトになっています。
また、会員アプリによるポイント制度も充実しており、リピーター獲得に力を入れています。
特徴的なシステム
- 「かっぱアプリ」によるポイント制度
- セルフレジ(一部店舗)
- 注文履歴機能付きタッチパネル
- 「ネタ大きさ比較表示」(競合との比較を明示)
- 「お子様用取り分けプレート」の無料提供
店内環境と独自システムの最大の違いは、くら寿司が特許技術を活かした独自システムによるエンターテイメント性を重視しているのに対し、かっぱ寿司は使いやすさと効率化を意識したデジタル化を進めている点です。
どんな時にくら寿司・かっぱ寿司を選ぶべき?シチュエーション別比較
様々なシチュエーションに応じて、どちらの店舗が適しているかを5段階評価で比較しました。
(★が多いほど適している)
家族での利用(小さな子供連れ)
店舗 | 評価 | コメント |
---|---|---|
くら寿司 | ★★★★☆ | 「ビッくらポン」が子供に大人気。無添加で安心感もある。 |
かっぱ寿司 | ★★★★★ | 席間隔が広く、キッズメニューも充実。「大きなネタ」は子供にも食べやすい。 |
コスパ重視の利用
店舗 | 評価 | コメント |
---|---|---|
くら寿司 | ★★★☆☆ | 基本価格はやや高めだが、「ビッくらポン」で景品が当たれば総合的なコスパは良い。 |
かっぱ寿司 | ★★★★★ | 基本価格が115円と安め。期間限定の「99円セール」や「平日ランチセット」でさらにコスパ良好。 |
食の安全性を重視する利用
店舗 | 評価 | コメント |
---|---|---|
くら寿司 | ★★★★★ | 「四大無添加」を全面的にアピールしており、食の安全性に敏感な人に支持されている。 |
かっぱ寿司 | ★★★☆☆ | 一般的な衛生管理は徹底しているが、無添加などの特別なアピールはない。 |
大きなネタが好きな人
店舗 | 評価 | コメント |
---|---|---|
くら寿司 | ★★★☆☆ | 標準的なネタのサイズ。創作系の商品が中心。 |
かっぱ寿司 | ★★★★★ | 「特大ネタシリーズ」など、大きなネタが自慢。伝統的な強みを継続。 |
エンターテイメント性を求める利用
店舗 | 評価 | コメント |
---|---|---|
くら寿司 | ★★★★★ | 「ビッくらポン」「くら円卓」など独自システムが充実。コラボ企画も多い。 |
かっぱ寿司 | ★★★☆☆ | 基本的なサービスは充実しているが、特別なエンターテイメント要素は少なめ。 |
シチュエーション別の選び方の基本は、食の安全性やシステムの楽しさを重視するならくら寿司、コスパや大きなネタを楽しみたいならかっぱ寿司が適しています。
実際の利用者の声
- 「子供はくら寿司の『ビッくらポン』が大好きで、いつも行くとせがまれます。景品目当てでついつい多めに注文してしまうのが悩みですが(笑)」(30代母親)
- 「コスパ重視ならかっぱ寿司が断然おすすめ。特に平日ランチタイムのセットは安くて大満足です」(40代男性)
くら寿司とかっぱ寿司の比較まとめ【一覧表で簡単チェック】
両社の主な特徴を一覧表でまとめました
項目 | くら寿司 | かっぱ寿司 |
---|---|---|
運営会社 | くら寿司株式会社 | 株式会社かっぱ寿司(コロワイドグループ) |
創業年 | 1995年 | 1979年 |
店舗数 | 約530店舗(国内) | 約320店舗 |
基本価格 | 120円(税込)~ | 115円(税込)~ |
強みとする特徴 | 無添加、独自システム | ネタの大きさ、リーズナブルな価格 |
店舗の雰囲気 | エンターテイメント要素が豊富 | ファミリー向けの落ち着いた空間 |
向いているシーン | 食の安全重視、体験を楽しみたい時 | コスパ重視、大きなネタが好きな人 |
特徴的なシステム | ビッくらポン、くら円卓 | ポイント制度、セルフレジ(一部店舗) |
※情報は2025年5月現在のものです。
それぞれの店舗の強み
くら寿司の強み
- 「四大無添加」にこだわった食材と調理法
- 特許取得の独自システムによるエンターテイメント性
- 「ビッくらポン」による景品獲得の楽しさ
- アニメ・ゲームとのコラボ企画の豊富さ
- 高い技術力に裏付けられた衛生管理システム
かっぱ寿司の強み
- 「特大ネタシリーズ」に代表される大きなネタ
- 115円からのリーズナブルな価格設定
- 「99円セール」など定期的な特価企画
- ファミリー向けの広めの席設計
- 再建過程での積極的なメニュー刷新
くら寿司とかっぱ寿司は、日本の回転寿司文化を長く支えてきた老舗チェーンですが、近年はそれぞれ異なる方向性で発展しています。
くら寿司が「無添加」と「独自システム」による差別化路線を強化する一方、かっぱ寿司は「大きなネタ」という伝統的な強みを活かしつつ、再建に向けた新たな取り組みを進めています。
あなたの優先したいポイント(価格、食の安全性、ネタの大きさ、エンターテイメント性など)に合わせて、使い分けてみてください。
どちらも日本の回転寿司文化に貢献してきた実績あるチェーン店です。
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最終更新:2025年5月17日