お子様が成長し、もう必要なくなったひな人形の処分に頭を悩ませている親御さんも少なくないでしょう。
「大切にしてきた人形だから、どうしようか迷う…」という思いを抱えている方へ。
ひな人形を心を込めて供養する方法があります。
様々な供養の手段があり、例えば神社や寺院でのお焚き上げや、自宅で行うことができる供養キットの利用などがあります。
この記事では、ひな人形を供養する理由と具体的な方法について解説します。
長年の守り手、ひな人形の供養について考えよう
ひな人形には、女の子の健やかな成長を見守るという大切な役割があります。
これらの人形は、お子様が健康でいられるように、様々な厄を身に受けると言われています。
そのため、人形がその使命を終えたと感じた時、単に処分するのではなく、適切な供養を考えたくなるのは自然なことです。
しかし、厄を受けたとされるひな人形を他の家庭へ譲るのは適切ではありません。
子どもが成長し、人形を手放す際には、どのような方法が望ましいのでしょうか。
ひな人形は、その「身代わり」という性質からお守りのような存在とも考えられます。
お守りを手放す際には、神社でのお焚き上げが一般的です。
同様に、ひな人形を処分する際も、単に捨てるのではなく、適切に供養することが推奨されています。
以下では、供養の重要性と具体的な方法について詳しく解説していきます。
ひな人形への感謝の気持ちを込めた供養とは？
「供養」とは、敬意や感謝を表す行為で、通常は仏教の仏像や菩薩に対して行われます。
これには、食物や花などの供物を捧げたり、経文を唱えたりすることが含まれます。
日本文化においては、人だけでなく、感情を持った物や大切な品に対しても「感謝の儀式」を行う習慣があります。
ひな人形への供養も、同様に「子どもの成長と安全を願ってくれてありがとう」という感謝の意を示すことに他なりません。
そのため、供養は子どもが成人するなど、無事に成長を遂げた時期に行うのが適切とされています。
ひな人形の供養の仕方は？選べる３つの方法
ひな人形の供養には、いくつかの方法があります。こちらで３つの一般的な方法を紹介します。
神社やお寺での供養
神社やお寺による供養は、最も一般的な方法の一つです。
しかし、全ての寺院が供養を行っているわけではないため、事前に調査し依頼することが大切です。
供養料は一般的に3,000～10,000円程度ですが、雛人形のサイズや供養の詳細により異なります。
持ち込みと郵送の両方が可能ですが、郵送の際は特別な注意が必要です。
【特に有名な寺社例】
・長福寿寺
願いが叶う、幸せを呼ぶ、吉ゾウ君のお寺として有名な長福寿寺
長福寿寺では、雛人形に対する感謝の気持ちを重視し、丁寧な供養を行います。
公式HPでは、詳細な情報と利用者の声を確認できます。
日本人形協会の供養サービス
日本人形協会では、伝統的な工芸品や産業の保護を目指し、雛人形の供養サービスを提供しています。
申し込みは電話またはWebサイトから可能で、必要なキットが送られます。供養料は郵便局で支払い、供養は年に一度の儀式で行われます。
自宅での供養
自宅での供養も可能で、最終的には自治体の規則に従って処分します。
心の中で感謝の意を伝え、適切に処分することが推奨されます。
供養をより丁寧に行いたい場合は、専用の供養キットを利用することもできます。
【自宅供養キットを提供する寺社例】
結城諏訪神社では、「人形もの供養キット」を用いて自宅での供養をサポートしています。
キットを使って自宅での供養が行え、後は神社でのお焚き上げが行われます。
ひな人形への感謝を形にして、適切に送り出そう
ひな人形は、子どもの成長を見守り、厄を引き受けるとされる重要な役割を担っています。
そのため、処分する際は供養を行うことが望ましいです。
供養方法は、「神社やお寺で行う場合」「一般社団法人日本人形協会を利用する場合」「自宅で供養する場合」の3つの選択肢があります。
各家庭の事情に合わせて選ぶことができます。
子どもの成長を支えてくれたひな人形には、供養を通じて感謝の意を込めてお別れしましょう。
