「数十年ぶりの大雪」や「厳しい寒波」といったニュースをきくと、気になるのが交通のマヒ。
特に広範囲にわたる降雪は、鉄道運行に大きな影響を与えています。
特に、普段雪が降らない地域では、わずかな積雪でも交通が麻痺しやすいですよね。
朝は通常通り運行していたJRが、夕方には運休することもしばしばあります。
そういった状況に備え、電車の運行が停止する積雪の基準や条件を把握しておくと安心です。
今回は、雪や風の影響でJRなどの電車が運休になる基準や条件について詳しくお話しします。
また、雪の影響は電車だけに留まらず、道路での車の立ち往生も一般的な問題となっています。
立ち往生時のトイレ問題なども重要なポイントですので、そちらも要チェックしておきましょう!
雪で電車が止まる基準は?
冬の季節になると、電車の運行に積雪が大きな影響を与えます。
「積雪何センチで運休」という明確な基準は設けられていませんが、除雪の必要性や影響度合いによって、運行停止が決定されることがあります。
例えば、東京の場合、約5センチの積雪で電車のダイヤが乱れ、10センチの積雪では交通網が麻痺する可能性もあります。
東急電鉄の運転規制基準を例にとると、以下の3段階に分かれます。
- レベル1: 1時間に2cm以上の降雪または8cm以上の積雪時、速度60km/h以下で運転
- レベル2: 1時間に3cm以上の降雪または11cm以上の積雪時、速度40km/h以下で運転
- レベル3: 視認距離が200m以下になった場合、運休
視認距離とは、目視で確認できる距離のことを指します。
このように、雪の影響は地域や路線によって様々ですが、安全確保のために厳格な基準が設けられているのです。
風で電車が止まる基準は?
雪や風の影響により、JRをはじめとする鉄道の運行が停止することがあります。
特に風の強さはJRの運行停止の大きな要因となります。
瞬間風速が20m/sを超えた場合、列車は速度制限がかけられ、25m/s以上になると運行を見合わせることが一般的です。
私鉄の場合も、風速25~30m/s前後で運休が決定されることが多いです。
また、新幹線では風速20m/sを超えると速度制限や運転見合わせが段階的に行われます。
雪や風は一般の電車のみならず新幹線にも影響を及ぼすため、利用時には天候に注意が必要です。
まとめ
冬季になると、雪による電車運休のニュースが頻繁に聞かれます。
普段雪が少ない地域では、少しの天候の変化でも電車やJRの運行に大きな影響が出ることがあります。
このような状況に備えるためには、電車が止まる基準や条件を知っておくことが重要です。
雪はもちろん、風の強さも電車運行に影響を与える主な要因となっています。
以上、雪や風が強い日にJRなどの電車が運休になる基準と条件についてご紹介しました。
悪天候の日には特に注意が必要ですね。