掛け軸がある風景は、心を落ち着かせるものです。
我が家の床の間にも、掛け軸があります。
しかし、最近までその数え方を知らなかったのです。
家には1枚しかないので、数える必要がなく、気にもしていませんでした。
ところで、今「枚」という単位を使いましたが、これが正しいのか疑問に思いました。
そこで、掛け軸の数え方の単位について調べてみることにしました。
掛け軸を取り扱う専門家に直接聞いた情報もあります。
また、絵画の数え方についても同時に調査しました。
掛け軸の数え方の単位は?
掛け軸を数える際の単位は以下の5つです。
「幅」「軸」「本」「点」「対」。
これらの単位の存在を知り、驚きました。
一つの掛け軸に対して、なぜこれほど多くの単位があるのか、非常に興味深いです。
それでは、それぞれの単位について詳しく見ていきましょう。
掛け軸の数え方の単位「幅」
掛け軸が壁に掛けられている状態を数える際には、「幅」という単位を使用します。
例えば、一幅、二幅、三幅といった具合です。
この単位の由来について調べてみましたが、明確な理由は分かりませんでした。
ただ、「幅」には「立派な財産」という意味合いがあることから、貴重な掛け軸に使用されるようになったのではないかと考えられます。
掛け軸の数え方の単位「軸」
掛け軸が巻かれた状態の際には、「軸」という単位を用います。
これは、軸棒が中心に通っていることに由来します。
掛け軸の数え方の単位「本」
巻かれた状態の掛け軸、または業者間での取引においては、「本」という単位が一般的です。
例えば、「3本の掛け軸を注文します」というように使われます。
掛け軸の数え方の単位「点」
掛け軸を作品として扱う際には、「点」という単位を使用します。
展示会などで「50点の掛け軸が展示されています」といった表現がされることがあります。
掛け軸の数え方の単位「対」
複数の掛け軸がセットになっている場合には、「対」という単位を使います。
例えば、二幅対、三幅対などがあります。
掛け軸の数え方の単位について詳しく説明しました。
しかし、なぜこれらの単位が統一されていないのかは興味深い問題です。
次は、この点について考察してみましょう。
なぜ掛け軸の数え方は複数存在するのか?
掛け軸の専門業者にメールで問い合わせたところ、面白い答えが返ってきました。
明確な理由は不明ですが、掛け軸を扱う人々が、TPOに応じて単位を使い分けていたため、統一されなかったようです。
それぞれの状況や立場に応じて、最適な表現を選んでいたため、単位の統一は必要なかったのでしょう。
この点については、とても納得がいきます。
掛け軸の扱い方や場面によって適切な単位が使われるのは理解できます。
さらに、掛け軸には「掛けている状態」と「巻いている状態」があるため、その状態に応じて数え方が異なるのかもしれません。
さて、掛け軸と似たアイテムである「絵画」ですが、絵画を数える際の単位も気になりますね。
この件についても調査してみました。
絵画の数え方に関しても、様々な情報が見つかるかもしれません。
掛け軸とは一体何なのか?
そもそも、掛け軸とは一般的には、書や絵を紙や布に仕立てたものを指します。
油絵が額縁に入れられて飾られるように、掛け軸も日本の伝統的な飾り方の一つです。
掛け軸は、額縁とは異なり、設置する場所が特定されています。
多くの場合、和室にある「床の間」という一段高い部分の壁面に掛けられます。
この床の間では、掛け軸に合わせて花を生けることもあります。
掛け軸にはどのような種類が存在するのか?
掛け軸の種類は、大きく分けると「書」「画」「書画」の3つに分類されます。
書
「書」は文字を中心にした掛け軸を指します。
具体的には、「消息」(手紙のようなもの)や和歌などがあります。
単一の文字だけを題材にした作品もあります。
画
「画」とは、絵を主体とする掛け軸のことです。
水墨画が一般的ですが、切絵や版画なども多く存在します。
書画
「書画」とは、文字と絵を組み合わせた掛け軸です。
例えば、ある絵に対して「賛」と呼ばれる称賛の文章が添えられているものが該当します。
これは現代で言うところのTwitterでの引用リツイートのようなものです。
自ら描いた絵に自分で賛をつける場合は「自画自賛」と呼ばれ、
この言葉はよく耳にするものです。
よく知られている言葉ですが、その起源は意外と知られていないものです。
これら3つのジャンルには、「消息」「和歌」のように話に出たものや、「仏画」「禅画」など、さまざまなサブジャンルが存在します。
掛け軸の種類に季節感はあるのでしょうか?
掛け軸に描かれる内容についてお話ししましたが、掛け軸にはその描かれた内容だけでなく、季節による区分けも存在します。
これは掛け軸のジャンルの一つとも言えるでしょう。
例えば、夏を象徴するかき氷の絵が描かれた掛け軸や、冬を感じさせる雪だるまの絵の掛け軸などがあります。
また、旭日が描かれたものは1月、ひな人形の絵が描かれたものは3月、桃太郎の絵は5月、菊の絵は9月に適しています。
このように、季節ごとにふさわしいモチーフが描かれた掛け軸が存在しますので、掛け軸を見る際はその季節感にも注目してみると良いでしょう。
まとめ
掛け軸の数え方の単位が5種類もあることには、本当に驚きました。
「本」とだけ数えると思っていたので、新たな発見でした。
この調査を通じて、掛け軸の世界の深さに触れることができ、いつか展示会でじっくりとこれらの作品を鑑賞してみたいと思いました。