メンチカツと似た料理であるコロッケやハンバーグとの違いは何でしょう。
揚げたてのメンチカツは格別な美味しさですが、その名前の「メンチ」とはどのような意味なのでしょうか?
この記事では、コロッケやハンバーグとの具体的な違いや、メンチカツの「メンチ」という言葉の意味を詳しく解説します。
さらに、3月7日に特別な意味を持つ「メンチカツの日」についても触れていきます。
メンチカツとコロッケ、ハンバーグの違い
メンチカツとコロッケの違い
メンチカツとコロッケは似た調理法を持つが、主要な具材で差があります。
メンチカツは主に生の豚肉や牛肉のひき肉と細かく切った玉ねぎを使います。
一方、コロッケは茹でたジャガイモとひき肉、玉ねぎを混ぜたものが主です。
メンチカツはひき肉が中心で、コロッケはジャガイモが中心です。
メンチカツとハンバーグの違い
メンチカツとハンバーグの基本的な材料は同様ですが、調理法が異なります。
ハンバーグはフライパンで焼かれますが、メンチカツは衣をつけて油で揚げられます。
このため、メンチカツは「ハンバーグのカツレツ版」としても知られています。
大きな違いはメンチカツが揚げ物で、ハンバーグが焼き物であることです。
メンチカツ、コロッケ、ハンバーグのカロリー比較
以下は、メンチカツ、コロッケ、ハンバーグのカロリー比較です(ソース無しの状態で):
- メンチカツ(90g):約226キロカロリー
- コロッケ(90g):約163キロカロリー
- ハンバーグ(90g):約201キロカロリー
これらの数値は材料や調理方法により異なります。
一般に、肉を主原料とするメンチカツとハンバーグはジャガイモ主体のコロッケよりもカロリーが高い傾向にあります。
特に、揚げる調理法を用いるメンチカツは、焼く調理法のハンバーグに比べてカロリーが高めです。
メンチカツとその特徴
メンチカツは、豚肉や牛肉のひき肉、玉ねぎのみじん切り、塩コショウなどを混ぜ合わせ、丸めて小判型にし、小麦粉、溶き卵、パン粉で衣をつけて揚げた料理です。
外見はコロッケに似ていますが、中身はひき肉で、箸で割ると肉汁が溢れ出します。
「メンチカツ」の名称の由来
「メンチカツ」の「メンチ」部分は、細かく刻んだ肉を意味する「ミンチ」から来ており、これは英語の「mince」が語源です。
「カツ」は「カツレツ」から来ています。
「カツレツ」はフランスの「cotelette」や英語の「cutlet」から派生し、日本では牛、豚、鶏肉などを用いた衣つき揚げ物を指します。
メンチカツの起源と名前の由来
メンチカツの起源は、明治時代の東京都浅草にある洋食店「煉瓦亭」の「ミンスミートカツレツ」にあるとされ、ミンスは「mince」のことで、ひき肉を指します。
昭和初期に兵庫県神戸市の「純神戸肉三ツ輪屋精肉店」が「メンチボール」(肉団子)を参考にして「ミンチカツ」を考案したとも言われています。
名前の由来は地域によって異なり、関東では「ミンスミートカツレツ」が「メンチカツ」に変化したとされ、関西では「メンチカツ」が「ミンチカツ」として名付けられたといわれています。
関西地方では、牛肉のみで作るものを「ミンチカツ」、牛肉と豚肉の合いびき肉で作るものを「メンチカツ」と呼び分けています。
3月7日は「メンチカツの日」
「メンチカツの日」の由来
毎年3月7日は「メンチカツの日」とされています。
この日は、香川県の冷凍食品製造販売会社「株式会社味のちぬや」によって2009年に制定されました。
関西地方で「ミンチカツ」と呼ばれることにちなみ、「3(ミ)」と「7(しち、ンチ)」の語呂合わせから生まれました。
目的はメンチカツの販売促進であり、受験シーズンにあたる3月7日に受験生への応援としてメンチカツを食べることが奨励されています。
ただし、この日に特別なイベントが行われるわけではありません。
メンチカツの東西での違い
メンチカツの起源と具材には、関東と関西で異なる点があります。
関東では豚と牛の合いびき肉または豚肉のみが使われるのに対し、関西では牛肉のみが使用されることが多いです。
このような違いは、カレーや肉じゃがなど他の料理にも見られ、関東では豚肉、関西では牛肉が一般的に使われる傾向にあります。
日本国内でも地域によって異なる食文化が存在するのは興味深く、魅力的な点です。