印鑑や判子の数え方と単位。「本」「個」だけじゃなく「顆(か)」もある | 気になる調査隊
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印鑑や判子の数え方と単位。「本」「個」だけじゃなく「顆(か)」もある

印鑑や判子は、私たちの生活に欠かせない重要なアイテムです。

一般的には「本」や「個」といった単位で数えられることが多いですが、実は「顆(か)」という数え方も存在します。

この記事では、印鑑や判子の数え方における「本」「個」、「顆(か)」の使い分けとその背景について掘り下げていきます。

印鑑や判子の世界には、思わぬ深さが隠されているのです。

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印鑑や判子を数える際の3つの単位

印鑑 判子 数え方 単位

印鑑や判子を数える際には、「本」、「個」、「顆(か)」という3つの単位が使用されます。

実印を含んだ印章に対しても、同じ単位が使われます。

「本」の使用例

印鑑そのものを指し示す際には「本」という単位が用いられます。

例:「印鑑を三本セットで購入しました」などの表現に使われます。

「個」の使用例

印影、つまり印鑑の押された跡を指す際には「個」という単位が選ばれます。

例:「実印を一個登録しました」などの場面で活用されます。

「顆(か)」の使用例

印鑑や印章など、より専門的な文脈で数える時には「顆(か)」という単位が適しています。

例:「落款印を三顆一組で持っています」といった用法があります。

また、関防印、氏名印、雅号印を合わせて三顆一組と称することがあります。

しかし最近では、関防印を省略し、氏名印や雅号印のみを使用するケースが増えています。

ここから少し、落款印についての解説をしていきます。

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篆刻(てんこく)の世界:落款印・蔵書印とその魅力

落款印 落款 とは

篆刻(てんこく)は、古代中国において篆書(てんしょ)を彫り込むことから始まった芸術形式です。

今日では多様な書体で彫られ、印章芸術の代表とされています。

作品に押すことで、その美しさを一層際立たせる効果があります。

落款印(らっかんいん)とは

落款印(らっかんいん)とは、書籍や絵画に使用される印章のことです。

落款は「落成款識(らくせいかんし)」の省略形であり、作品完成時に作者が自らの署名とともに押印する行為を指します。

通常、署名の直後には二つの落款印が押されます。

署名の直下に位置する印鑑は、「姓名印」または「氏名印」と称され、その名のとおり個人の氏名を刻んでいます。

書画などの作品に最後に押され、作品の完成度を高めます。

わかりやすくいうと、サインになります。

印章の種類とその用途

三顆一組

この形式では、印章は「一顆(か)」「二顆(か)」と数えられ、関防印、氏名印、雅号印を含む三つをセットとしています。

しかし、現代では関防印を使用せず、氏名印や雅号印のみを使う場合が多く見られます。

関防印

作品の始まりに押す印で、作品の右上部に位置することが多いです。

作品の出だしを飾る印として使用されます。

氏名印

個人の姓名を白文(浮き彫り)で彫り込んだ印です。

時には印章に含まれる文字を補足する役割も果たします。

雅号印

個人の雅号を朱文(凹み彫り)で表現した印です。

雅号を持たない場合は、名前が彫り込まれます。

蔵書印

書籍の所有者を示すための印鑑で、「蔵書」「所蔵」などの文字と共に姓が加えられます。

姓の前には「氏」の文字を添えるのが一般的です。

例として「吉田蔵書」は「吉田氏蔵書」、「小林蔵書」は「小林氏蔵書」となります。

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印鑑や判子で押した押印の数え方や単位はあるのか?

押印 数え方 単位

例えば、上司から複数箇所に印鑑を押してもらう必要がある場合、どのように依頼するのが適切なのでしょうか。

直接「3個」と表現するのは少し違和感を感じるかもしれません。

では、押印に対しての具体的な数え方や単位があるのかというと、一般的にはありません。

ではどんな言い方がいいのか、具体的にあげてみます。

実際のところ、「捺印」と「押印」には微妙な意味の違いがありますが、上司に印鑑を押してもらうという流れから「承認印」を求めていると思われます。

印鑑を数える特定の表現はないので、「3か所の押印をお願いします」や「3箇所にご印鑑をお願い致します」といった表現が分かりやすく、自然な依頼の仕方と言えるでしょう。

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まとめ

印鑑や判子の数え方について、「本」「個」、そして少し特別な「顆(か)」の使い分けを見てきました。

これらの単位は、印鑑や判子の形状や用途、価値に応じて使い分けられることがわかります。

「顆(か)」は特に印鑑の美しさや価値を表す際に用いられることが多く、その選択は印鑑をより特別な存在として扱う文化的背景を反映しています。

印鑑や判子に関する知識を深めることで、日本の伝統や文化への理解も一層深まるでしょう。

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