iPhoneやAndroidで誰かにコールした際、「ただいま電話にでることができません」という通知音がして、通話が成立しないケースがあります。
この記事では、そうした状況が発生する背景と、それに対処するための方法を詳細に調査しました。
「ただいま電話にでることができません」というメッセージは着信拒否ではない
多くの人が疑問に思うのは、このメッセージが着信拒否のサインかどうかです。
答えは「いいえ」です。このアナウンスが流れる時は、相手が実際に電話に出ることができない状況にあることが多いのです。
着信拒否とは異なる理由
通常、着信拒否を設定した場合の標準的な反応は、話し中を示す断続的なビープ音です。
また、携帯電話キャリアによって着信拒否の設定は異なりますが、「ただいま電話にでることができません」というメッセージを伴う着信拒否設定は存在しません。
着信履歴はどうなる?
着信音が鳴った場合、着信履歴は残ります。
一方で着信音が鳴らなかった場合、ショートメールや他の通知手段により着信の事実が伝えられることもあります(これはキャリアや契約内容によって異なる)。
そのため、連続して何度もかけ直すと、相手のスマートフォンにあなたの名前が何度も表示される可能性があります。
忙しい時には電話に出られないこともありますので、しつこく感じられないように注意が必要です。
30分や1時間後に再度かけ直すか、相手からの連絡を待つのが良いでしょう。
LINEやメールを使える相手なら、「空いた時に電話ください」というメッセージを送るのも一つの方法です。
「ただいま電話にでることができません」が流れる背景
「ただいま電話にでることができません」というアナウンスが流れる前に、呼び出し音(プルル音)があったかどうかで、相手の状態を推測することができます。
この点を理解することで、相手がなぜ応答できないのかを判断する手がかりになります。
呼び出し音(プルル)があった場合の状況
- iPhoneやAndroidが電波の届かない場所にある。
- 留守番電話に切り替わっている場合。
- 手動で通話を拒否している。
手動で通話を拒否するケースは様々です。
例えば、電話禁止のエリアで着信があった場合や、運転中、会議中など、不都合なタイミングで着信がある場合が考えられます。
その際、多くの人は画面を見て直感的に「切る」ボタンを押すことがあります。
呼び出し音(プルル)がない場合の状況
- iPhone/Androidが電源オフ状態。
- iPhone/Androidが圏外にある。
- 機内モードがONになっている。
呼び出し音(プルル)がない場合、あなたの電話に限らず、すべての通話機能が停止している状態です。
この場合、家族であっても電話での連絡が取れない状況にあると言えます。
各キャリアによる着信拒否時のメッセージの違い
電話をかけたときに「ただいま電話にでることができません」というメッセージが流れることがありますが、これは着信拒否の一形態かもしれません。
以下、日本の主要なキャリアが着信拒否時にどのようなメッセージを使用しているかをまとめてみました。
ドコモの場合
ドコモの着信拒否時に流れる標準的なメッセージは「おかけになった電話番号への通話は、おつなぎできません」となります。
auの場合
auの場合、着信拒否時には「おかけになった電話番号への通話は、お客さまのご希望によりおつなぎできません」というメッセージが流れます。
ソフトバンクの場合
ソフトバンクでは、着信拒否時に利用者が選択できる9種類のメッセージがあります。
これらには、「こちらはソフトバンクです。おかけになった電話番号への通話は、お客さまのご希望によりおつなぎできません」や「この電話はお受けできません」など、さまざまなバリエーションが含まれます。
英語のメッセージ「This is SoftBank. By the customer’s request, this call can not be completed」も選択肢の一つです。
以下に全9種類を紹介します。
- こちらはソフトバンクです。おかけになった電話番号への通話は、お客さまのご希望によりおつなぎできません。
- こちらはソフトバンクです。おかけになった電話番号への通話は、お客さまの申し出により現在お断りしております。
- この電話はお受けできません。
- この電話はおつなぎすることができません。
- この電話はお客さまのご都合によりおつなぎできません。
- せっかくお電話いただきましたが、この電話をお受けすることができません。
- 電話番号をお間違えではないですか?この電話はおつなぎできません。
- おかけになった電話番号への通話は、お客さまのご希望によりおつなぎできません。
- This is SoftBank. By the customer’s request, this call can not be completed.
参考サイト:ナンバーブロックの操作方法を教えてください。- Softbank
まとめ
「ただいま電話にでることができません」というメッセージは、相手が着信拒否をしているわけではありません。
このメッセージは、プルル音が聞こえた後に流れる場合、通常は着信履歴に記録されます。
プルル音がない状況では、ショートメールを通じて着信が通知されることもありますが、これはキャリアや契約内容によって異なります。
このメッセージが流れる際は、相手が実際に電話に出られない状況にあることを意味しているため、すぐに再度通話を試みるのではなく、適切な時間を空けてから再トライすることをお勧めします。