思わぬ雨によってビショビショになった本、または浴室での読書中に水没させてしまった教科書。
こうした水濡れ事故は意外と多いものです。
しかし心配無用!
適切な処置で、愛読書を元の美しい状態に戻すことが可能です。
この記事では、水に濡れてしまった教科書や本を手軽に、かつ効率的に乾燥させる3つの方法を提案します。
濡れた教科書や本を放置以外に簡単で意外な乾かす3つの方法
本がどれほど濡れているかにより、適した乾燥方法は変わります。
湿気を帯びた状態の本を効果的に乾かす3つの手法をご案内します。
思わぬ事故で水に濡れた本を、手軽に元通りにする方法ですが、必ずしも成功するとは限らないため、実践の際は注意が必要です。
冷凍庫で凍らせる
信じられないかもしれませんが、本を冷凍庫で蘇らせる方法があるんです!
特に本が全体的に濡れてしまった場合に、この方法は非常に有効です。
手順
まず、濡れた本をジップロック袋に入れ、完全には封をせずに冷凍庫に立てて置きます。
次に、本を冷凍庫で24時間以上保管します。
必ずしもこの時間が固定というわけではありませんが、本の水分を凍結させるためには最低1日は必要とされています。
実際に「お風呂で濡れた本を1日冷凍すると綺麗に乾燥した」という体験もあります。
必要に応じて、保管時間を延ばすこともできます。
最後に、本を冷凍庫から取り出し、重石を置いて乾燥させます。乾燥には最低5日程度は見込む必要があります。
本の濡れ具合に合わせて冷凍時間を調整しましょう。
→不安な場合は、24時間以上冷凍することを推奨します。
冷凍庫で乾燥させる理由とは?
本を冷凍庫で乾燥させる方法が有効なのは、紙の特性に由来します。
紙は乾燥する際に繊維が収縮し、濡れた後に乾くとしわができやすくなります。
これを防ぐため、紙の水分を最小限に抑えることが重要です。
そのため、冷凍することで、先に水分を蒸発させ、乾燥時の水分量を減らしてしわの発生を防ぐことができます。
アイロンで乾かす
濡れた本をきれいに乾かすもう一つの方法は、アイロンを使うことです。
この方法は少し時間がかかりますが、シワを防ぎながら乾燥させることができます。
ページごとにアイロンをかける必要があるため、時間がかかるため、本が部分的に濡れた場合に特に適しています。
手順
- 最初に、タオルを使って本の水分を優しく拭き取ります。本を押さえつけるようにして水分を吸収させ、こすらないよう注意してください。
- 続いて、当て布または吸水性の高い紙を使ってアイロンをかけます。アイロンは「ドライ低温」に設定すると最も効果的です。
- 最後に、重しを本に乗せてしばらく放置します。
★ポイント
・必ず当て布を使用すること。
・アイロンは「ドライ低温」でかけること。
→当て布を使わずに高温のアイロンを直接当てると、紙が焦げたり、インクが滲んだりするリスクがあります。このポイントを守って慎重に乾燥させましょう。
本全体が広範囲にわたって濡れてしまった場合は、こちらのアイロンをかける方法よりも、次に紹介する自然乾燥法がより効果的でしょう。
濡れた本の自然乾燥法
自然乾燥法は、「ただ放置する」のではなく、効果的な手順を踏むことが重要です。
この方法は非常にシンプルで、失敗を避けたい場合に最適です。
手順
- 吸水性の高いタオルなどを使用して、本から水分を取り除きます。早期に水分を除去することで、インクの滲み出しを防ぎ、乾燥時間を短縮できます。
- 吸水性のある紙を濡れたページ間に挟みます。コピー用紙やティッシュが適しています。
- 本を立てて置くか、横にして乾燥させます。立てて置くと空気の流れが良くなり、乾燥が早くなります。
- 定期的に紙の状態を確認し、湿っていたら新しいものと交換します。これを完全に乾くまで繰り返します。
★ポイント
挟む紙は白いものを使用
→カラーの紙はインクが移る恐れがあるため注意が必要です。
この方法は、紙を挟んで待つだけの簡単な手順ですが、広範囲に濡れた本に対しても有効です。
手間が少なく、広範囲に濡れてしまった本にも適しています。
まとめ
水に濡れてしまった本を復元する方法は、実は様々にあります。
今回は意外で簡単な以下の方法を3つ紹介しました。
- 本が全体的に濡れてしまった場合は、冷凍庫で乾燥
- 一部分だけが濡れた場合には、アイロンを利用
- より広範囲に濡れた時は、吸水性のある紙を挟んで自然乾燥させる
どの方法を選ぶかは、濡れた本の状態に応じて決めましょう。
それぞれの状況に応じた最適な方法を選べば、本を元通りの状態に戻すことが可能です。