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【この記事の重要ポイント】
- 070番号とSMS:SMSは070番号で送受信可能(キャリア公式確認済み)
- SMS送信料金:主要キャリアは3〜4円/通、格安SIMは異なる料金体系
- 最新の詐欺手口:「荷物お届け」「本人確認」を装った偽SMS急増中
- 効果的な対策:キャリア提供のフィルタリングとスマホ設定の併用が効果的
- トラブル解決法:SMS届かない場合の原因別対処法を網羅
070番号のSMSについてお困りですか?具体的な疑問と解決策
「070番号からSMSは送れるの?」「070番号宛にSMSを送ったけど届かない」といった疑問や悩みを抱えていませんか?
また、最近では070番号を使った詐欺SMSも増加しており、安全に利用するための知識が必要になっています。
SMS(ショートメッセージサービス)は電話番号を使って短いテキストメッセージをやり取りできる機能で、アプリのインストールや特別な設定が不要なため、2025年現在でも認証や重要な通知に広く使われています。
特に、スマートフォンを持たない家族との連絡や、インターネット接続が不安定な場所での通信手段として重宝されています。
この記事では以下の問題を解決します。
- [x] 070番号でのSMS送受信が実際に可能かどうか(キャリア別)
- [x] 具体的な送信方法と料金体系(iPhone/Android別・2025年最新)
- [x] SMSが届かないときの原因と対処法(ステップバイステップ)
- [x] 070番号を使った最新のSMS詐欺手口と見分け方
- [x] キャリア別のSMSフィルタリングサービス情報(2025年版)
070番号とSMSの基本知識【送受信の仕組みと料金】
「070番号でもSMSの送受信は可能です」 というのが最も重要なポイントです。
かつてPHS用だった070番号ですが、現在は一般の携帯電話番号として広く利用されており、SMS機能も090/080番号と同様に使用できます。
070番号の現在の使用状況(2025年5月現在)
番号帯 | 主な用途 | SMS対応 |
---|---|---|
070-1xxx-xxxx~070-2xxx-xxxx | 法人向けサービス | ○(一部例外あり) |
070-3xxx-xxxx~070-4xxx-xxxx | MVNOキャリア | ○ |
070-5xxx-xxxx~070-7xxx-xxxx | 大手キャリア | ○ |
070-8xxx-xxxx~070-9xxx-xxxx | IP電話サービス | △(サービスによる) |
キャリア別のSMS対応状況と料金(2025年5月現在)
大手キャリアのSMS料金:
キャリア | 国内SMS送信料 | 国際SMS送信料 | 受信料 |
---|---|---|---|
NTTドコモ | 3円/通 | 100円/通(最大) | 無料 |
au | 3円/通 | 100円/通(最大) | 無料 |
ソフトバンク | 3~4円/通 | 100円/通(最大) | 無料 |
楽天モバイル | Rakuten UN-LIMIT VIIプラン内無料 | 40円/通 | 無料 |
格安SIM(MVNO)のSMS料金:
MVNO | SMS送信料 | 備考 |
---|---|---|
IIJmio | 3~30円/通 | 文字数による |
mineo | 3円/通 | 国内のみ |
OCNモバイルONE | 3~30円/通 | 文字数による |
LINEMO | 無料(メッセージR利用時) | 月額料金に含む |
ahamo | 3円/通 | 通常のSMS |
注意: 料金プランによって異なる場合があります。最新情報は各キャリアの公式サイトでご確認ください。
SMS送受信の具体的な方法【iPhone/Android別解説】
iPhoneでのSMS送信方法(iOS 18対応)
- 「メッセージ」アプリを開く
- 右上の「新規作成」アイコン(紙と鉛筆)をタップ
- 宛先欄に070から始まる電話番号を入力
- 国内番号の場合:そのまま11桁の番号を入力
- 国際番号の場合:「+」の後に国番号と電話番号を入力
- メッセージを入力(全角70文字/半角160文字まで)
- 送信ボタン(青い矢印)をタップ
ポイント
iPhoneでSMSを送信すると、通常はメッセージの吹き出しが緑色で表示されます(iMessageの青色と区別)。
送信できない場合は赤い「!」マークが表示されます。
Androidでの送信方法(Android 15対応)
- 「メッセージ」アプリを開く(機種によって名称が異なる場合あり)
- 右下の「+」または「新規メッセージ」アイコンをタップ
- 宛先欄に070から始まる電話番号を入力
- メッセージを入力(全角70文字/半角160文字まで)
- 送信ボタン(紙飛行機のアイコンなど)をタップ
Google メッセージアプリの場合(追加機能):
- RCSメッセージ機能が有効な場合、070番号でもWi-Fi経由の送信や既読確認が可能
- 「チャット機能」をオンにすると、通常のSMSからRCSメッセージに自動切替
- 設定→「チャット機能」で有効化可能
SMSが届かない場合の対処法(トラブルシューティング)
SMSが届かない原因は複数考えられます。
以下のステップで順番に確認しましょう。
基本的な確認項目:
- 電波状況の確認 – 圏外になっていないか確認
- 機内モード – オフになっているか確認
- 電話番号の確認 – 070番号が正しく入力されているか再確認
- SMS機能の有効化 – 契約プランでSMSが利用可能か確認
- ストレージ容量 – SMS保存領域がいっぱいになっていないか確認
iPhone固有の確認項目:
- 「設定」→「メッセージ」でSMSが有効になっているか確認
- 「設定」→「メッセージ」→「SMSフィルタリング」で送信者が拒否されていないか確認
- iMessageとSMSの切り替えに問題がある場合は、一度「設定」→「メッセージ」でiMessageをオフにして再度オンに
Android固有の確認項目:
- 「設定」→「アプリ」→「メッセージ」でアプリのデータをクリア
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」でSMSが有効か確認
- 「設定」→「セキュリティ」→「スパムフィルタ」で送信者が拒否されていないか確認
最終手段:
- 端末の再起動
- キャリアのカスタマーサポートに連絡(特にMVNOの場合はSMS設定に問題がある可能性)
- SIMカードを取り出して再挿入
070番号を使った最新のSMS詐欺と対策法
070番号を使った最新のSMS詐欺手口(2025年版)
2025年現在、以下のようなSMS詐欺の手口が報告されています。
- 「荷物お届け」詐欺
- 「お荷物のお届けにご不在でした」などのSMSで偽サイトに誘導
- 「〇〇運輸」などの実在する配送業者を装う
- 再配達のため「個人情報の確認」や「再配達手数料」を要求
- 「金融機関」を装った詐欺
- 「〇〇銀行:口座の不正利用が確認されました」と焦らせる
- 確認のためのリンクから偽サイトに誘導し、個人情報を詐取
- 最近では070番号からのSMSと電話を組み合わせた複合型も増加
- 「本人確認」詐欺
- 「アカウント保護のための本人確認」と称して認証コードを要求
- SNSやクラウドサービスのアカウント乗っ取りが目的
- 送信元が070番号であることで公的機関を装うケースも
- 「偽キャリア」詐欺
- 「〇〇モバイル:料金未納のため本日中に確認が必要」などのSMS
- 070番号を送信元にすることで正規キャリアからの連絡を装う
- 料金確認ページで個人情報やクレジットカード情報を詐取
SMS詐欺の見分け方と対処法
詐欺SMSの特徴:
- 緊急性を煽る表現(「本日中」「直ちに」「重要」など)
- 脅迫的な内容(「サービス停止」「法的措置」など)
- 誤字脱字や不自然な日本語
- URLが短縮されていたり、公式ドメインと似て非なるドメイン
- 送信元の070番号が不自然(例:070-1234-1234など覚えやすい番号)
対処法:
- リンクを開かない – SMSに含まれるリンクは絶対に開かない
- 個人情報を入力しない – IDやパスワード、暗証番号などは教えない
- 公式窓口に確認 – 心配な場合は企業の公式サイトから連絡先を調べて確認
- 報告する – 詐欺SMSは迷惑メッセージとして報告する
- 証拠を保存 – SMSの内容はスクリーンショットなどで記録しておく
キャリア別のSMSフィルタリングサービス(2025年最新)
各キャリアが提供するSMSフィルタリングサービスを活用すると、詐欺SMSを効果的にブロックできます。
NTTドコモ:「SMS拒否設定」
- 月額料金:無料
- 設定方法:My docomoから「SMS拒否設定」を選択
- 最新機能:AIによる詐欺パターン検出(2025年3月~)
au:「SMS・メール安心ブロック」
- 月額料金:無料
- 設定方法:My auアプリから「迷惑メール対策」→「SMS・メール安心ブロック」
- 最新機能:詐欺送信元のパターン学習機能(2025年2月~)
ソフトバンク:「迷惑メールブロック」
- 月額料金:無料
- 設定方法:My SoftBankから「迷惑メール対策」→「SMS設定」
- 最新機能:フィッシングURLブロック強化(2025年1月~)
楽天モバイル:「SMSフィルター」
- 月額料金:無料
- 設定方法:my 楽天モバイルから「セキュリティ設定」→「SMSフィルター」
- 最新機能:AI検出率向上アップデート(2025年4月~)
SMS認証の仕組みとセキュリティ対策
SMS認証の基本的な仕組み
SMS認証は、オンラインサービスへのログインや重要な操作を行う際に、本人確認のために使用される二要素認証の一種です。
SMS認証の流れ:
- ユーザーがログインやアカウント作成を試みる
- サービス提供者が登録済みの電話番号(070番号含む)にSMSで認証コードを送信
- ユーザーがSMSに記載されたコードをWebサイトやアプリに入力
- コードが一致すれば認証成功
SMS認証のメリット:
- 電話番号という物理的な要素を使った認証(何か持っているもの)
- パスワードだけの認証より安全性が高い
- スマートフォンを持っていない人でも利用可能
SMS認証のデメリット:
- SIMスワップ攻撃などの脆弱性がある
- 電波の届かない場所では利用できない
- 国際ローミング時に受信できない場合がある
SMS認証のセキュリティ強化策
SMS認証を使う際のセキュリティを高めるために、以下の対策を検討しましょう。
- 可能であればSMS認証より安全な方法を選択
- アプリ型認証(Google Authenticatorなど)
- 生体認証(指紋、顔認証)
- ハードウェアキー(YubiKeyなど)
- SMS認証を使う場合の注意点
- キャリアのなりすまし対策サービスに加入
- 電話番号の変更手続きは厳格に(本人確認を徹底)
- 認証コードは絶対に他者に教えない
- 複数の認証方法を設定
- SMS認証と別の認証方法をバックアップとして設定
- リカバリーコードを安全な場所に保管
SMS活用のトラブルシューティングと注意点
SMS文字数制限と分割送信の注意点
SMSには文字数制限があり、超えると複数のメッセージに分割されて料金も倍かかります。
- 全角:70文字/通
- 半角:160文字/通
- 絵文字:使用できない場合あり(キャリア間の互換性に注意)
分割送信時の注意点:
- 1通分の料金×分割数が課金される
- 分割されたメッセージが順不同で届く場合がある
- すべてのメッセージが届くまで時間差が生じることも
国際SMS送信の注意事項
海外の070番号相当の番号にSMSを送る場合:
- 国番号の前に「+」をつける(例:韓国なら「+82」)
- 国際SMSは国内より高額(1通100円程度)
- 文字化けの可能性があるため、半角英数での送信を推奨
- 送達に時間がかかる場合がある(最大72時間)
- 一部の国では受信に料金がかかる場合も
法人利用のSMS送信における注意点
企業がマーケティングや通知目的でSMSを一斉送信する場合:
- 特定電子メール法の規制対象(オプトイン義務あり)
- 送信者情報の明記が必要
- 受信拒否の方法を明示する義務あり
- 大量送信にはSMS配信サービスの利用が効率的
まとめ:070番号とSMS利用のポイントチェックリスト
070番号でのSMS利用に関して、以下のポイントを押さえておきましょう。
✅ 基本情報
- [ ] 070番号でもSMSの送受信は可能
- [ ] 送信料金は大手キャリアで3〜4円/通(受信は無料)
- [ ] 文字数制限あり(全角70文字、半角160文字まで)
- [ ] キャリアによってSMS対応状況や料金が異なる
✅ トラブル対策
- [ ] SMS届かない場合は電波状況、番号確認、設定を順にチェック
- [ ] 空き容量不足でSMSが受信できない場合も
- [ ] フィルタリング設定で正規SMSがブロックされていないか確認
- [ ] 端末再起動で解決することも多い
✅ 詐欺対策
- [ ] 見知らぬ070番号からのSMSのリンクは開かない
- [ ] キャリア提供のフィルタリングサービスを活用
- [ ] 心配な場合は公式窓口に直接確認
- [ ] 個人情報やアカウント情報はSMSでは教えない
✅ 認証セキュリティ
- [ ] 可能であればSMSよりも安全な認証方法を検討
- [ ] SMS認証と合わせて他の認証方法も設定
- [ ] 認証コードは絶対に他者に教えない
- [ ] リカバリーコードは安全な場所に保管
070番号とSMSに関する知識を正しく理解し、安全に活用しましょう。
特に詐欺SMSが増加している現在、適切な対策を講じることが重要です。
最新情報は各キャリアの公式サイトでご確認ください。
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