人々の生活の中で、さまざまな物事の数え方について知りたくなる瞬間があります。
特に、私たちの食生活に欠かせない「ご飯やお米、さらには米俵」の正確な数え方は、意外と知られていないものです。
これらに関する適切な数え方の単位(量)をご存知ですか?
この記事では、日常に密接するこれらの食品に焦点を当て、「お米の数え方の単位」および「米俵の数え方の単位」について詳しく説明します。
お米の量を数える単位:合、升、斗、石について【お米の体積】
以下では、炊く前のお米の量を数える単位について説明します。
お米を測る際に用いられる単位には「合」「升」「斗」「石」というものがあり、これらはお米の体積を示すための単位です。
具体的な換算は以下の通りです。
- 1合のお米は約180ml。
- 1升は10合で、約1800ml。
- 1斗は100合、つまり10升で、約18000mlまたは約18L。
- 1石は1000合、100升、10斗で、約180000mlまたは約180Lとなります。
表にまとめると以下の通り。
倍率 | 単位 | お米の重さ | ミリリットル/リットル | 別の言い方 |
---|---|---|---|---|
1合の1/10 | 1勺(しゃく) | 約15g | 18ミリリットル | |
1勺の10倍 | 1合(ごう) | 約150g | 180ミリリットル | 1合徳利 |
1合の10倍 | 1升(しょう) | 約1.5kg | 1.8リットル | 1升瓶、1升枡(ます) |
1升の10倍 | 1斗(と) | 約15kg | 18リットル | 1斗缶 |
1斗の4倍 | 1俵(ひょう) | 60kg | 10俵の収穫 | |
1斗の10倍 | 1石(こく) | 約150kg | 180.39リットル | 百万石の大名 |
日常で最も一般的に使われる単位は「合」であり、これが180ml(約160g)であることを覚えておくと便利です。
また、180ml(約160g)のお米を炊いた際には、約300~350gのご飯になり、これは大体2人前以上に相当します。
これは水を吸収して重量が増えるためです。
特に、寮や大家族などで1升のお米を炊くことがあるかもしれません。
1升のお米を炊くと、約3kg~3.5kgのご飯になり、これは約20人前に相当する量です。
米俵を数える際の単位は?【農産物】
次に、映画やドラマで頻繁に登場する米俵を数える際の単位に焦点を当てます。
米俵の数え方には、「俵」という単位が直接用いられます。
具体的には、1俵にはおよそ4斗(約72リットル)のお米が収容されており、相当な重量となります。
また、米俵が空の状態、つまりお米を詰めていない状態で数える場合には、「枚」という単位が通常使われます。
お米と米俵を数える際の単位の雑学
お米は現在、キログラム(kg)での取引が一般的ですが、昭和初期には、一合枡、一升枡、一斗枡を使用した計量販売が主流でした。
昭和34年に法律が改正され、国際単位系に基づくkgがお米の計量単位として採用されました。
1合は現在もよく使われており、お米を炊く際に用いるカップで一杯分を1合と呼びます。
この1合は約180.39ml、重さで約150gとなり、炊き上がりは大体350g、お茶碗約2杯分の量になります。
さらに、以下のように単位を換算します:
- 1合 = 150g
- 1升 = 1.5kg
- 1斗 = 15kg
- 1俵 = 60kg
- 1石 = 150kg
俵単位は、「一俵いくら」「何俵獲れた」など、農業やお米の取引に関連する場面で用いられます。
石単位は現代ではほとんど使用されませんが、過去には1石が成人男性の1年間のお米消費量とされ、1日3食で1年間に約1095合、すなわち約1石(1000合)とされていました。
お米の取引では「1本」とは一般的に1袋を指す
お米の取引では「1本」とは一般的に1袋を指します。「いったい」と読みます。
この1袋には30kgのお米が入り、通常は紙袋で包まれます。
そして、この30kgの紙袋2つで1俵(ひょう)とカウントされます。
流通過程では、フレコンバッグを使用して運搬されることがあります。
1フレコンバッグは1,020kgのお米を収容できます。
フレコンバッグとは何かというと、正式にはフレキシブルコンテナバッグと呼ばれ、その名の通り、使用しない時は畳むことができます。
大きな袋と簡単に説明でき、約1トンの耐重量があるため、「トン袋」とも呼ばれることがあります。
具体的な計算をすると、フレコンバッグ13本で221俵、合計で13,260kgのお米が運ばれます。
これは大型トラック1台で220〜221俵を運搬する量となります。
まとめ:お米と米俵を数える単位
この記事では、「お米の数え方の単位は何か?米俵はどのように数えるか?」について説明しました。
お米や米俵を含むさまざまなアイテムの数え方は、その形態や状態によって異なることがあるため、それぞれの違いを知っておくと便利です。